ハイレゾ入門に最適 格安スタートセットの意外な実力(日経トレンディネット)



 CDよりも音のいい「ハイレゾ」音源の再生に対応したプレーヤーやヘッドホンが増えてきた。スマートフォンにもハイレゾ対応機種が増えている。

【関連画像】パイオニアの「ハイレゾスターターセット(HRP-305)」。プレーヤー、イヤホン、音源データのダウンロードチケットなどがセットになっている

 しかしハイレゾ音源の魅力を100%味わおうと思うなら、ハイレゾ対応のオーディオプレーヤー専用機を選ぶべきだ。オーディオのために設計された内部回路や吟味されたパーツを使った専用機なら、スマホでは得られないパワフルなサウンドが楽しめる。スマホと2台持ちすれば音楽再生中に電話やメールの着信に妨げられるストレスもないし、スマホのバッテリーが音楽再生に使わない分だけ長持ちするなど、メリットがたくさんある。

 ハイレゾ対応のオーディオプレーヤー専用機は数多くあり、価格の幅が広い。ハイレゾに興味を持ったとしても、初心者には何を買えばいいのか分かりづらい状況だ。ハイレゾの魅力を味わうには後述するバランス接続対応のプレーヤーが望ましいが、それだと7、8万円を越える機種が中心になる。さらにバランス接続対応イヤホン・ヘッドホンが必要となると、なかなか手を出しづらい。

 そんな中でパイオニアから今年7月末に発売された「ハイレゾスターターセット(HRP-305)」は、実売価格4万円少々ながら、ハイレゾとバランス接続に対応したプレーヤーとイヤホン、ハイレゾ音源データのダウンロードチケット、スタートアップガイドをセットにした、ハイレゾ入門者向けのセットだ。果たしてこの価格でハイレゾの魅力を十分味わえるのか、ハイレゾ人気拡大の起爆剤となり得るのか、パッケージの内容とその実力を検証してみたところ、意外な実力が分かった。

上位機種ゆずりの本格派プレーヤー

 ハイレゾスターターセットは、ハイレゾ対応プレーヤー、バランス接続対応イヤホン、ハイレゾ音源をダウンロードできるチケットが入っている。メインは、今年3月に発売されたパイオニアのポータブルオーディオプレーヤー「private XDP-30R」だ。

 XDP-30Rは、5万円以上する上位モデルの「XDP-300R」やその姉妹機であるオンキヨー「DP-X1A」の開発で培われた高音質化技術を、片手に収まるコンパクトサイズに詰め込んだエントリーモデルだ。片手持ちでサクサク操作できるコンパクトさと、音楽再生に的を絞ったシンプルなユーザーインターフェースで初心者にも扱いやすい。

 本体の内蔵ストレージの容量は16GBと少なめだが、代わりにmicroSDカードスロットを2つ設けている。ハイレゾ音源は1分あたり30~60MBになり、1曲の容量が大きくなりがちなので、メモリーカードで容量を増やせるのは心強い。

 ハイレゾ音源には様々なファイル形式がある。ポピュラーなのはFLAC形式、WAV形式、アップルロスレス形式などリニアPCM系と呼ばれる音源で、XDP-30Rはこれらを192kHz/32bitまで、元の音質のままネイティブ再生できる。音質面でさらに有利とされるDSD形式にも対応し、この形式のハイレゾ音源は5.6MHz/2.8MHzまで変換することなくネイティブ再生が楽しめる。エントリークラスのモデルでこれができるプレーヤーは数少ない。

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