いま、USB PDの充電器がアツイ! 温度の変化を調べた



2018年02月15日 12時00分更新

文● スピーディー末岡/ASCII編集部

 スマホを快適に使うためには、常にバッテリーの減りと戦わないといけない。バッテリーが減ってくるとソワソワしてしまう人もいるだろう。自動車が常にガソリンを給油するように、スマホもバッテリーの充電が欠かせない。

 最近はスマホのバッテリーも大容量になっているが、それに合わせて充電するための時間も伸びつつある。1分1秒を争うビジネスマンには、充電している時間が長いのは由々しき問題だ。朝、ちょっとした空き時間に充電したり、会議中に充電したりと、少ない時間でできるだけ多くバッテリーを回復させたい。だが、スマホに関わるメーカーだって、手をこまねいて見ているわけではない。スマホのSoCを開発しているクアルコムがQuickChargeをいう規格を作り、またUSB Implementers Forum(USB-IF)が最大100Wまで対応し、ノートPCも充電できる「USB Power Delievry」(PD)を推進している。

 QuickChargeは現在バージョンが4.0まで発表されているが、市場では3.0の製品が中心だ。USB PDはMacBookやiPhoneなどのApple製品が対応したこともあり、徐々に製品は増えているのだが、製品によって出力がまちまちで、ノートPC側(充電される側)の規格次第では充電できないことがあるなど、一筋縄ではいかない。

 とはいえ、スマホもノートPCも充電できるUSB PDは非常に便利だ。なんせ充電器がひとつで済むのだから。たとえば筆者はUSB PD対応のモバイルバッテリーを所有しているが、取材先などでノートPCの充電が切れそうなときなどに重宝している。ACアダプターが必要ないので、荷物を軽量化できるというわけだ。また、出張の際にはAnkerの「PowerPort+ 5 USB-C Power Delivery」を持っていく。これひとつでノートPCとスマホを充電している。

Anker「PowerPort+ 5 USB-C Power Delivery」

 今回はそんな便利なUSB PDを取り上げるのだが、充電速度を検証するのではなく、温度を計測した(充電速度はまた今度)。PD対応の充電器を使ったことがある人ならわかるかもしれないが、充電中は非常に熱を持つ。モノによっては、ヤケドするんじゃないかというくらい熱くなる。なので、何度まで上がるのかを調べてみたので、自分で使う際の参考にしてほしい。なお、ケーブルはUSB PD対応(5A対応)のものを使っている。

USBポートがふたつあって便利
PQI「Smart i Charger PD」

 PQIがリリースした充電器で、USB PD以外にもType-A端子が2つあるので、使い勝手はいい。PD部分は最大出力29Wなので、筆者のノートPCは充電できなかった。このような失敗をしないためにも、自分の充電環境と購入する充電器の出力は必ずチェックしよう。出力が60W以上のものならたいていのものが充電できるが、そのぶん充電器も巨大化してしまうというデメリットがある。さらに金額も結構する。ノートPCの充電にこだわらないのであれば、この充電器のコスパはいい。実売価格は約3800円ほど。

PDだけでなく、ほかにUSB端子が2つあるのがポイント高い

PDは最大29Wなので、ノートPCによっては充電できないことも

実際は14V/2.1A出ていた

充電中の温度は最大47.5度まで上昇。外装はプラスチックなので、あまり放熱がよくなさそう

ノートPCからSwitchまで充電可能
Mackertop「65W PD USB C Type C 電源アダプタ急速充電器折畳式プラグ」

 とにかく高出力のUSB PD充電器が欲しくて購入した。65Wを誇るが、端子はひとつのみ。そして、サイズも6.19×8.89×13.99cm、重さ270gとなかなか大きい。持ち運ぶために買ったのに、編集部のコンセントに据え置き状態になっている。大きさもそうだが、USB Type-C端子ひとつのみというがネックだ。せめてスマホも充電できるようにUSBの端子がいくつか欲しかった。

 さすがに高出力だけあってUSB PD対応のノートPCからスマホまで充電可能だが、発熱量がとんでもない。ノートPCを充電しながら使って、いざ充電器を外そうとすると、思わず「アチッ!」と手を引っ込めてしまうほど。実売価格は3900円。

出力の大きさと価格で選んだMackertopの充電器

USB PDを採用しているノートPCはもちろん、Nintendo Switchも充電可能な65W

出力は20V/2.1A

温度はなんと50度越え! 何も知らない編集者に「これ持ってみ」と渡したら「アッチィ!」と充電器を落としてしまったほど

アルミボディーは放熱に優れる
cheero「Power Mountain 50000mAh」

 つい先日、cheeroから発売されたおにぎり型バッテリー「Power Mountain 50000mAh」。その大容量ゆえに、緊急時の活躍が予想される。USB PDの出力は40Wだが、ノートPCは充電できたので、頑張って持ち歩けばモバイルバッテリーにもなるだろう。

 充電中のボディーはアルミ部分はうまく放熱できているようで、温度は高くならなかったが、前面の端子付近が超高熱に。あまり触れない部分とはいえ、使う際には気をつけたい。実売価格は1万9800円。

重さは800gちょいなので、頑張ればモバイルできそうなバッテリー

出力は19.4V/1.9A

ボディーのアルミ部分は33.4度とそれほど高くない

しかし、前面の端子付近は最大54.4度とかなりの高温!

【まとめ】周りには熱に弱いモノを置くべからず

 以上のように、USB PDはとても便利だがその発熱が問題だ。今回は検証していないが、筆者の出張のお供である「Anker PowerPort+ 5 USB-C Power Delivery 」も、ノートPCとスマホを充電していると、とんでもなく熱くなる。USB PDの充電器は日常的に使っており、火や煙が出たりといったトラブルは発生していないが、充電器の近くには熱に弱いもの(チョコレートなど)は置かないようにしたい。

 また、熱くなることを知らずに触ると、思ったよりも熱いことに驚くと思うので、今回の記事を参考に心の準備をしてから触ろう。



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